Elle King エル・キング/”Ex’s and Oh’s”

09.102015

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たまにふと思い出すことがある、

ミュージシャンの27歳ジンクス。

溢れる才能と名声を若くして手にしながらも

27歳で亡くなってしまった伝説のミュージシャンたち。

ドラッグ過多、精神不安、など、、

理由はどれもヒリヒリした感触のもの。

 

 

ジミ・ヘンドリックス

ジム・モリソン

ブライアン・ジョーンズ、、、

 

古くは、クロスロード伝説も併せ持つ

ブルースのロバート・ジョンソンなど

 

女性ではジャニス・ジョプリン(Wiki)

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そして最近ではエイミー・ワインハウス(Wiki)

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ちょうどエイミー・ワインハウスがデビューする直前、

レコード会社の知人から

「今度、英国出身のレトロ感溢れるシンガーを日本で発売するけど

 どういう売り方が良いのか策を練っているんだよ。」

と白盤を内々にもらった。

白盤とは、サンプル盤や試聴盤よりも前の段階で

ジャケットなどがまだ作られていない資料音源。

メディア露出前の、流出NGな業界内部資料的扱いのもの。

 

その白盤の最初のトラックは確か

“Rehab”もしくは”You Know I’m No Good”だったかなぁ。。

イギリス本国では話題になっているけど日本の人は好きどうか、、

という感じの流れで話を聞いた記憶がある。

 

実はその時、正直に言えばそんなにピンと来なかった。

60、70年代の時代感を再現しすぎたような音質が

私には耳障りに感じたから。

 

しかし、

しばらくしてもメロディーや歌声が離れず

結果、私にとっては聴けば聴くほど魅せられてしまう

そんなアーティストになっていた。

 

その後の活躍と悲劇は音楽ファンにはご存知のとうり

彼女も27歳ジンクスで亡くなってしまう。

人生の後半は本業の音楽以外で世界のメディアを賑わせた彼女。

しかし、彼女の語りかけた音楽は偽りなく紛れも無く、

時代を代弁した音楽だった。

 

エイミー以降、どんなアーティストが

もはや止められない加速度の地球規模ワンワールド世界に

圧倒的な存在感を放つのか。。

 

そんな私の心の穴を埋めてくれるシンガーが

本日のElle King(英Wiki)

 

 

彼女から受け取るエネルギーは私にとって形容し難いが、

敢えて言うならば

「私、歌いますけど、あなたに何か迷惑かけます?

 ま、何がどうしようと私は勝手に歌いますけど・・」

そんな哲学的問答を体現しているようにも思える。

 

エイミーやジャニス・ジョプリンと同様の

自由奔放な大胆さとFragile的かつ刹那的な繊細さ。

その、混ぜると爆発してしまう2つの火薬が

ギリギリ共存しているようなバイブレーションを受ける。

その火薬の調合は、

感覚的に見える言動でありながら、

実にクレバーで先天的無自覚な聡明さを秘めた

彼女たちにしか出来ない。

 

 

Elle Kingには、

27歳ジンクスの彼女たちをも超えたエネルギーを感じる。

芸能ファミリー的な出自や、視覚的にパワフルな肉体など

聴く側に影響を全く与えないと云えば嘘になるけれど、

そんな事は彼女の歌声に魅せられれば

結局のところ関係なくなる。

 

 

ライブでの嗄れ声、大人っぽい気だるさ、アイロニーや世捨感が

彼女を年齢以上に達観しているように映しだす。

そしてそれが彼女の魅力の根源。

1989生まれの2015現在26歳。

アルバム”Love Stuff”は聴くたびに彼女のコアの部分に引き込まれていく。

 

なんだろう、この 彼女の歌声に支配される心地よさは。。

今の私が分かるのは、

エイミーやジャニスよりも、エルに確かな『生命力』を見るから。

その生命力が彼女により深遠な魅力を与えているのだと思う。

 

 

 

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