erik satie エリック・サティ/gymnopedie no.1 ジムノペディ

09.112015

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19世紀後半

クラシック音楽の新たなる可能性を探求し

革新をもたらしたフランスの作曲家

エリック・サティ〜

 

 

今日は久しぶりの晴れ間なのに

長雨に慣れきった心は

いきなり開放的になれず

一人戸惑ってしまった

 

 

 

突然に呼び出され、大人数の中に混じって

あれこれと自己紹介をしたり

世間話に相槌をうつような

そんな場所に出なくてはならない

しどろもどろな気分

 

 

太陽がなにより大好きなのに

長ずぎた雨と嵐の傷跡が、素直に晴れ間を喜べなくさせている

 

 

 

そんな時には、たいてい歌が重く感じる

どんな歌声も。。

 

歌唄いだって歌を聴きたくない時はある

歌を聴きたくないから、当然唄いたくない

声が自分自身の肉体と乖離して感じる時はだいたいそう

 

 

だから私は

インストゥルメンタルの曲も作りたくなるのだと気づく

 

人の声が重たく感じるから歌から逃げ、

人が恋しくてたまらないから、歌を聴き、歌を唄いたくなる

 

 

 

その時がいつか自分でも分からないけど

心と音楽を肉体から切り離し、バラして組み立てなおす

不定期クリーニング

 

声の魅力をもっともっと知りたいと思うからこそ

歌声から離れさせる

S的な処置

 

誰に言われたわけではないけど、そうやっている自分に気付いた

 

本日の曲を作ったサティ

晩年、奇妙な題名を自身の曲につけ、

音楽を空気と同一視させようと試みたりと、

凡の域を脱した彼は

やはりどこか風変わりな人柄だったのかもしれない

 

『音楽』というものを信用せず

『音』そのものまで直視した作曲家

 

心の無音空間を愛してやまなかったからこそ

音楽の無限を追求した

だからこそ彼は

ミニマルの先駆者と呼ばれるのかもしれない

 

 

 

万華鏡をゆっくりと回転させて、

小さな穴からキラキラとした世界を覗く

話すことさえ忘れて

決して触れられないし、思ったように形を作れない

その歯がゆさが

ガラスに反射するパターン化された美しさを引き立てる

 

筒の中、色とりどりの光る破片は

耳には聞こえない音を奏でる

 

サティのこのピアノの調べは、まるで万華鏡

 

無口にさせてくれるこの曲がなかったら

私は歌声の魅力も分からず

人との距離を測れず

音楽の重力にやられてしまっていたかもしれない。。

 

ありがとう、サティ

 

 

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