先日、真夜中にTED2を見に行ったのですが、
映画冒頭に往年のミュージカル映画を髣髴とさせるシーンがあって
驚きました。
特に、アーヴィング・バーリンという作曲家の”Steppin’ Out With My Baby”が
現在の映画音楽家のジョン・ウィルソンによって指揮されています。
TEDの映画音楽はウォルター・マーフィーですが、冒頭のミュージカル部分は
本日ピックアップのジョン・ウィルソンが担当したようです。
さて、本日の曲Steppin’ Out With My Babyを作った
アーヴィング・バーリン(Wiki)。
20世紀のミュージカル映画黄金時代に数々の名曲を生み出しています。
コール・ポーター、ガーシュインと並ぶ大御所であります。
私の大好きなフレッド・アステアが信頼を寄せていた作曲家で、ア
ステアの自伝では、制作秘話に加え写真がいくつか出てきます。
特にこの曲はアステアとジュディー・ガーランドのカラー映画
イースターパレードのために作られたもの。
数々の名シーンを生み出した映画です。
アービングはロシア出身ですが、幼いころにニューヨークに移民として
渡ってきましたが、やはり感性はロシア風。
アメリカ人作曲家とはひと味違ったアプローチになっていると思います。
さて、
演奏をしているジョン・ウィルソン・オーケストラは、
私の中ではアンドレ・リュウ・オーケストラと重なるところがあるように
感じます。
ジョン・ウィルソンは、20世紀前半の映画音楽など古き好きSwing時代を、
21世紀の今、タイムスリップしているかのように聴かせ、酔わせてくれる。
一方、アンドレ・リュウはクラッシック音楽をこれでもかとというほど
”楽しませる”ことに拘ったアミューズメントパーク的な魅力が凄い。
両者ともジャンルの違いや魅せ方の手段に違いはあるけれど、
とにかく稀有な存在。
久々にどっぷりミュージカルテイストのゴージャスなSwingを聴けて
とても嬉しくなっている私です。
アステアの映画DVDーBOXを見直したくなってしまいます。。苦笑
ジョン・ウィルソン、アービング・バーリン、素敵な音楽をありがとう。
動画はMGM1957年のFUNNY FACE.(邦題:パリの恋人)
映画タイトルで曲のタイトルでもあるこの曲はガーシュイン作曲。
ヒロインのオードリー・ヘップバーンのためにフレッド・アステアが
歌い捧げるのですが、世界的なヒットになりました。
この名曲もまたジョン・ウィルソンの指揮により
21世紀に鮮やかに蘇るのです。